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外資系ファイナンスマネージャーの憂鬱(-д-)

10年後には今ある経理財務の仕事は自動化されて無くなります。憂鬱でも前を向いて進んでいかなければならない!生き残りをかけ、稼ぐ経理財務になるために実践していること、ファイナンストピックを中心に書き綴ります。

BIZREACH

インドへの経理財務アウトソーシングで直面した3つの問題。さくっと解決して付加価値の高い業務にシフトしよう!

経理財務部門こそ付加価値を創造しよう! アウトソーシングプロジェクト

日系企業も含めグローバルの企業がそれぞれの国々の経理財務業務をインドのシェアードサービスセンターに移管(インソーシング)、もしくは現地企業へのアウトソーシング化を加速させています。これがグローバルなトレンドとなっています。

安価で豊富な労働力、高い教育水準と英語、それからIT技術が揃った国や都市が人気です。例えば、インドのバンガロール。インドのシリコンバレーとも呼ばれITが発達しています。

インソーシングもしくはアウトソーシングするメリットは、主に以下の3つ。

  • 人件費のコスト削減
  • 集約化させることにより業務の標準化を図り、無駄が省け、業務効率化が狙える
  • グローバルのベストプラックティスを導入することで長期的に業務の質が向上できる

のはずが、、、結果的に多数の企業が上手くいっていない。

私の所属するグローバル企業も最近インドへのインソーシングを進めています。今回体験してみて直面した問題とその根本的な理由、そして上手くいった解決策を挙げてみました。

 

業務移管してコスト削減をするつもりが、ほぼコストは変わらず日本側の時間も業務を出す前と出した後で変化が無い

理由1:いざ業務をやらせてみると日本人スタッフと同じレベル(質とスピード)でやるのはとても無理。また、見積もりの時点で日本側のサービス残業時間までカウントしていなかったため、結果的に日本の1.5~2倍の人員がインド側で必要となった。

反省点:1つの業務に対するヘッドカウントのみでなく1つの業務に対してどれぐらいの時間をかけているかの見積もりが重要。残業はきちんと把握してカウントしておくように!

理由2:引き継ぎ書の作成、Face to Faceの引継ぎ、そしてテスト期間のパフォーマンスレビューまで日本側が親身になってやりすぎた結果、インドスタッフの日本チームへの依存心が強くなりすぎた。

理由3:日本側がそもそも業務への理解が足りておらず、問題が起こった時に原因究明と解決策の提示に時間がかかる。なんともお粗末な話ですがよくあることです。。。

2&3の解決策:テスト期間が終わり本番稼働後からはインドスタッフが自分の業務をセルフチェックできるようセルフチェックリストの策定を行う。日本側はそれぞれのチェック項目にチェックが入っている事実のみ毎回確認する。時にはチェックリストの通り現地がきちんとチェックできるかを確認することも大事かもしれませんが、毎回それをやっていては結局日本側の業務時間が減らないのでほどほどにしましょう。

また、問題が起こる度にセルフチェックリストのチェック項目を充実させていくようインドスタッフを指導して、自分で解決するマインドが育つようにしましょう。

 

業務の質とスピードが低下してしまった。インド側で間違いが頻発する。

理由1:引継ぎ内容の不備や、インドスタッフの理解不足。

解決策:ここでも上記のセルフチェックリストが役立ちます。日本人だったらこうやってミスを防ぐはずといった思い込みはやめてチェックリストのようにはっきりとした形で共有できるようにしましょう。

また、間違いを指摘して厳しいことを言うばかりだとインドスタッフのモチベーションは下がる一方です。更にFace to Faceではなく、電話でのリモートのコミュニケーションだと尚更です。1か月に最低一度はインドチームとパフォーマンスや改善点について「前向きに」話し合うための電話会議をしてガス抜きをすることをお勧めします!

理由2:業務のスピードが落ちたのは業務の優先順位がお互いにシェアできてないからかも。インドでやるA業務は日本のB業務につながる仕事なのでA業務は特に優先すべきという理解がきちんとシェアできてないということもありました。

解決策:インドチームの業務と日本チームの業務の繋がりとそれぞれの業務の締め切りをしっかりとお互いに認識することが大事です。特に月次の締めの時は、一日の中で細かく業務の締め切り時間を設けることも重要になります。

 

引継ぎのために日本語堪能な通訳を雇ったが引継ぎがスムーズに進まない。

理由:経理財務業務に通じていない単に日本語能力が高いだけの通訳は、日本語を英語に直訳することはできますが、結局業務そのものの理解ができていないと引き継ぎ書が意味不明なものになってしまいます。結局私が通訳に入って応急処置をするはめになりました。トホホ。

 

細かい話をすると他にもいろいろな問題がありましたが、特に大事と思った部分について紹介しました。

 

海外への経理財務業務のアウトソーシングはグローバルなトレンドです。これをどう上手く乗り越えて、空けた時間や浮いたコストをFinancial planning & Analysisのようなより付加価値の高い業務に注ぐことができるかがグローバル企業の課題です!

アウトソーシングプロジェクトの進め方について詳しく知りたい方はこちらお勧めです! 

CFOのためのグローバル経理・財務プロジェクト

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