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ファイナンスが付加価値を生み出すための戦略的思考!

 

 

先週の魚谷さんのマーケティング戦略に続き、今週は2大世界的コンサルファームの一つであるボストンコンサルティンググループ(BCG)の戦略思考を紹介したいと思います。

 

戦略系コンサルとは、クライアント企業の様々な経営課題に対して”戦略的思考”を武器に、分析、ソリューションの提案、実行のサポートを行います。

 

コンサルが外部リソースであるならば、FP&Aはまさに同質、それ以上のサービスを提供するための内部リソースであるべきと私は考えます。 そこで、世界最強のコンサルファームからFP&Aに必要な戦略思考を学んでしまおうというのが今週のお題です。

 

今回紹介したいのが、BCG出身で不動産業界で活躍する牧野知弘氏が書いた「ボスコン流 どんな時代でも食っていける戦略思考」。

 

BCGのコンサルは、その業界のプロフェッショナルのクライアントに対して独自の分析を経て経営課題のソリューションの提案までを行います。

 

ではどうやったらその道のプロのクライアントが気づかないような解決策を導き出すのでしょうか?

 

 この点に関して本書から学んだのが次の分析プロセス。

  • いきなり「データ」と格闘するのではなく、まずは与えられた課題/テーマから独自の仮説(理論)を立ててみる。
  • その仮説を検証するためにデータを分析する。
  • その結果、仮説が間違ってるかもしれないが、仮説という軸があったことでデータの海に溺れることなく、課題や問題の本質に迫ることができる。

 

 

 

また、牧野氏はBCGを使うクライアントの多くが勘違いを起こすと語っています。

多くのクライアントはBCGに頼めば、報酬は高い分、素晴らしい分析ツールを駆使して、問題の解決策を即座に示してくれると思い込んでいます。

 

こういったクライアントはコンサルが何ができるかといった分析ができておらず、コンサルを使う「狙い」や「意図」が明確でない結果、「報酬はクソ高くてサイテーだ」といった風に残念な結果に終わります。

 

逆に、BCGを使って成功するクライアントは、BCGを「徹底的につかいこなしてやろう」「うんと利用してやろう」という明確な「狙い」や「意図」を持った会社です。

 

私は本書を通して、FP&Aの目指すところは社内戦略コンサルだと確信しました。

 

FP&Aはやはり現場の営業マン以上には個別のビジネスについて理解することはできません。しかし、BCGと同様に戦略思考を使い、仮説を立て、データを分析し、問題解決策を提案することができます。FP&Aの創造する付加価値とはまさにそこにあります。

 

時には、BCGのような外部コンサルを明確な「狙い」や「意図」を持ってつかいこなすといったこともできるのがFP&Aでしょう。