Mr.コカ・コーラのマーケティング戦略には経理が付加価値を生み出すためのヒントが満載!
入社以来ファイナンス畑で生きてきた私ですが、最近ファイナンスの人間だけでビジネスにおける付加価値を生み出すということの限界を感じています。
それよりも現場の営業マンの目線でビジネスを捉えそこにファイナンスの知識やテクニックをスパイスとして組み入れることがいかに有効かを感じるようになりました。
現場にはファイナンス目線だけでは気づかない様々なビジネスを大きくする、強くするためのアイディアが落ちているものです。
こんなことを考えてる時に出会ったのが、元日本コカ・コーラ会長の魚谷 雅彦(うおたに まさひこ)さんが書いた「こころを動かすマーケティング」。
現場を大事にする魚谷さんはマーケティングとは経営そのものだと言います。
お客さん、営業、マーケティング、それぞれの現場をしっかりと見つめそこから顧客、社内に付加価値を与えるためのアイディアを浮かび上がらせます。
付加価値とは相手に頭で理解して納得してもらう「intrinsic value」だけでなく、心を動かす「extrinsic value」を届けることの大切さを魚谷さんは繰り返し説明しています
。
また、日本コカ・コーラの営業部門をリレーションシップ営業からマーケティング思考の営業へ生まれ変わらせ大成功させたストーリーでは、経営にではなく現場に”マーケティング”を持ち込むことの有効性を実証しています。
”ファイナンス”と”ビジネス戦略”については語られていませんが、これらもビジネスの最前線に持ち込むことができれば経営や管理部門が実施するよりも何倍も効果が上がると思います。
ライオン、クラフト・ジャパン、日本コカ・コーラ、NTTドコモ全てにおいてマーケティング経営戦略を武器に革命を起こし続けて来た魚谷さん。今は、資生堂の代表取締役社長として活躍中です。これからも彼の起こす革命に目が離せません。
ファイナンス畑の人には是非彼の考え方とマーケティングの凄さをこちらを読んで感じてほしいです。
ファイナンスにもマーケティング戦略、その考え方をアプライできれば最高のFP&A(Financial planning & analysis)ができるんじゃないでしょうか。
こころを動かすマーケティング―コカ・コーラのブランド価値はこうしてつくられる
- 作者: 魚谷雅彦
- 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
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