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【SAPバブル】USCPAが年収1000万円SAPプロジェクトリーダーになるための具体的メソッド

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こんにちは、Liwaです。現職のSAPプロジェクトリーダー兼アドバイザーをやっています。

まずは、以下3つのニュースから。

「NTTがグループ全社で「SAP S/4HANA」導入へ、2023年度までに千数百億円を投資」

富士通がS/4HANA移行支援を開始」

「SAPがフリーランス5000人確保へ!」


コロナ禍でも、SAP関連の勢いのあるニュースが聞こえてきます。

2027年にSAP ECCの保守期限切れとなるため、後発バージョンのS/4 HANAへの乗り換えのための導入プロジェクトが列をなしており、SAP人材の供給が間に合わない状態。

現在関連するポジションの年収はバブル化しています。

その中でも、『外資系企業の『SAPプロジェクトリーダー』の平均年収は1000万円 

それに反して、USCPAを始めとする会計業務はAIの登場で今後が不安。

しかも、コロナ禍もあり、更なる不安。。。

私自身、2年前まで以下のような不安と不満を抱えつついろんなチャンスを探していました。

・付加価値の高い業務にシフトすべきなのはわかってるけど、何を目指すべきかわからない

USCPAに労力と時間、お金を掛けて合格したけど、通常の経理業務ではその価値を活かしきれていない

そんなもやもやの中、2019年SAP未経験の私がインドの現地製造会社にSAPを導入するにあたりFinance部門のプロジェクトリーダーとしてアサインされました。

2019年の12月にインドの現地製造会社へのSAPプロジェクトにファイナンスのプロジェクトリーダーとして着任。

プロジェクトKick off、それから約1年半、システムGo liveまでのすべてのフェーズを20名のインド現地プロジェクトメンバー、シンガポール、オランダ、USにいるITコンサルタント達と共に完了させました。


私が参加したSAPプロジェクト概要

・インドの現地製造会社(8つの製造プラント含む)年間売上1000億円規模
・プロジェクト予算規模 8億円、プロジェクトコアチーム20名、ITコンサル50名、エンドユーザー350名
・SAP S/4 HANA とFSCM, Central Finance, VIM, Blackline等のsatellite systemsの導入
・プロジェクト期間 1年半(Project planningからPost Golive supportまで)
・コロナ禍もプラン通りの期日で完了

これら経験を基に、SAPのことをそんなに知らないというUSCPAの方にもわかりやすく、ファイナンスのSAPプロジェクトリーダーに必要な能力とUSCPAがSAPプロジェクトリーダーとして有利な点を具体的に話をしていきたいと思います。

SAPとは

・「SAP社」が製造する「ERP」製品
ERP(Enterprise Resource Planning)とは、企業の持つ資金や人材、設備、資材、情報など様々な資源を統合的に管理・配分し、業務の効率化や経営の全体最適を目指す手法。そのために導入・利用される業務横断型の業務ソフトウェアパッケージ
・SAP ERPソリューションは長年にわたり世界No.1シェア
経済誌フォーブズが毎年選出するフォーブズ・グローバル2000にランクインする企業のうち92%がSAPの顧客
・シェア1の優位性を活かし、グローバルのベストプラックティスを蓄積、改良し続けている。
・多くの企業が持つビジネス課題を解決してきました。日本では約2,000社で稼働しており、今もなおその市場は拡大しています。

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SAPプロジェクトチームとは

主に以下のメンバーから構成されます。

・プロジェクトオーナー(プロジェクトの全責任者)
・プロジェクトマネージャー(プロジェクトのスケジュール管理。プロジェクトオーナーが兼務するケースもある)
・プロジェクトリーダー(ファイナンス、営業、物流等各ストリーム毎)
・キーユーザー(User Acceptance testやEnd userへのトレーニングを担う)
・ITチーム(開発チーム、インフラチーム、SAP導入コンサルタント等)

また、以下の専門ポジションも存在します。

・Cutover lead - 本番移行フェーズをリードする
・Change lead - SAP導入による様々な変化を社内に浸透させるサポートをする

SAPプロジェクトの流れ

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SAPファイナンスプロジェクトリーダーに必要なCompetency(能力)TOP5


1.ファイナンスプロセスフローの理解

FI(財務会計)、CO(管理会計)等のファイナンス関連のSAPモジュールを導入するため。

※SAPのプロセスは、会計の流れに基づき設計されています。

例)Asset accountingのプロセスフロー

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2.Legal regulation(GAAP & Tax)の知識をベースとした問題解決力

SAPのモジュールはグローバルカンパニーのベストプラックティスを基にしたもの。当然、会計基準や税法等のルールに沿うようにデザインされています。

しかし、完璧ではない!

プロジェクトのフェーズに「要件定義」がありますが、そこでSAPのソリューションとGAAP会計基準)やTax(税法)等のRegulationが求めるソリューションとにGAPがある場合が、少なからずあります。

それを指摘して開発案件に持っていくのが、ファイナンスプロジェクトチームの最も大事な役割。

また、重要なGAPに対して、コストや技術的な面からSAPのソリューションが得られない場合には、プロジェクトリーダーとしてシステム外でのソリューションを関係者と共に構築します。

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3.チームマネジメント力

キープロジェクトメンバーの選定から、それぞれのプロジェクトフェーズに必要な人材を投与し、プロジェクトを遅延なく進めていきます。

要件定義では、プロジェクトチーム以外の現行プロセスに詳しい人間を引っ張ってくることも必要となります。

不確定要素も多いSAPプロジェクトの中で、常にプランを立て、進捗をチームメンバーと共有していくことが重要となります。

チームメンバーが上手く機能しない場合には、メンバーの入れ替えを行う等の厳しい判断を行うことも必要となります。

4.ステークホルダーマネジメント力

プロジェクトオーナーや関連する管理部門のマネジメントから必要なサポートを得るため。

SAP導入により社内プロセスやポジションの追加、削除等様々な変化が起こります。

予想される変化をマネジメントや関係部門のリーダーと事前共有することで反対をなるべく抑えることでスムーズにプロジェクトを進めていきます

5.英語力(コミュニケーション能力)

外資系企業であれば、開発チームが通常本社等の海外にいます。

私のプロジェクトの場合は、インド、シンガポール、オランダ、イギリス、US、オランダ、カナダとSAPモジュールのサポートチームがそれぞれに点在しており、英語を共通言語としてコミュニケーションを取っていました。


もうご察しの通り、

USCAPはSAPファイナンスプロジェクトリーダーに必要な5つの能力の内、既に3つの能力に対して高いレベルを有している!

ファイナンスプロセスフローの理解
GAAPやTAXの知識
・英語力

そしてどれも一朝一夕では身につかないため、USCPAはSAPプロジェクトリーダー候補として非常に有利です。

更に、

今企業がSAPプロジェクトリーダーに+α求めている能力とは

リモートワークでのプロジェクトマネジメントスキル!

通常SAPプロジェクトはプロジェクトルームを作る等して、ITコンサルが一同にその部屋で集中して進めていくもの。

コロナ禍でも遅延なくプロジェクトを進めていくためのマネジメント力が求められています。

遅延した場合の損害はプロジェクトの規模によりますが、私が参加していたプロジェクトだと主にITコンサルの人件費が月数千万円にも登りました。

私自身、SAPプロジェクトの中で多くのチャレンジ、そして学びがありました。

SAPプロジェクトを遅延なく進めていくために、チームマネジメントステークホルダーマネジメントについてはいくつものTRY&ERRORの連続でした。

次回のノートでは、実体験を基にSAPプロジェクトの中でどのようなチャレンジがあり、プロジェクトの遅延を起こさないために、どのように私が実践、解決していったかLesson learnを書いていきます。

SAPプロジェクトリーダーを目指してみたいUSCPAの方、既にSAPプロジェクトリーダーとして取り組んでいる方にも参考になると思います。

次回有料ノートから得られるもの

・「今企業が最も欲している」コロナ禍のリモートで遅延なくプロジェクトを進めていくための具体的メソッド(プロジェクトフェーズ毎に解説)

・キーステークホルダーを味方にするための戦略

・プロジェクトチームメンバーがうまく機能しない状況を避けるための戦略

・実体験、失敗から学んだプロジェクトフェーズ毎のWatch area & Mitigation plan

次回ノートリリースしましたら、Twitterで投稿します。Twitter登録も宜しくお願いします。