中間管理職にはなりたくないとか言ってられない!マネージャー以外もマネジメント能力が問われる時代がやって来た。
以前海外のシェアードサービスセンターへのアウトソーシング/インソーシングがグローバル企業の流れであるという話しをしました。
今後海外に経理業務を出した後の経理財務部門の姿としては以下のようになるのではないでしょうか。
- Financial planning & Analysis
- 税務申告や監査対等等、日本の様々な法律、規制に基づくコンプライアンス業務
- 海外シェアードサービスセンターの業務(支払い、入金、月次等締め業務)のパフォーマンスレビュー、サポートとコーチング
3に関しては、日本のスタッフが自分が教えた仕事において海外シェアードサービスセンターのスタッフのパフォーマンス向上のためにモニタリング、コーチング、アドバイスするということです。これを日本が積極的かつ効率を意識して行うことがアウトソーシングプロジェクトの継続的な成功の秘訣です!今回体験してみて強く感じました。
よって、日本のスタッフは以下のマネジメント能力を求められることとなります。
- 海外チームが自ら業務レベルを向上していくマインドと責任感の育成をサポートする。例えば、海外チームが自分で業務のセルフチェックをできるようにセルフチェックリストの策定を促します。そして、間違いがある度に自らがそれを充実していくよう促します。また、問題が起こった時にはまずは自分で考えて解決するよう自立心責任感も求めます。
- 海外チームに対し時には厳しい指摘をすることもあれば、上手く相手を褒めてモチベーションをキープする。アメとムチのバランスがモチベーションキープには大切!ついついムチだけになりがちなので注意。
- 日本と海外チームの関係性を良好に保つための施策を行う。例えば、月中の比較的手が空いている時期に最近のパフォーマンスや改善点について「前向きに」話し合うための電話会議を実施する。お互いのガス抜きをする。
これら全てが従来マネージャーに求められてきたマネジメント能力です。アウトソーシングプロジェクトをきっかけにマネージャー以外のスタッフもマネジメント能力を求められる時代が来ています。
いきなりマネジメントをやるのは恐らく難しいでしょう。ですので、始めはマネージャーが一緒になって取り組み、具体的なやり方を見せる必要があります。
それと同時に日本スタッフのマインドセットも管理者のマインドに近づけて行く必要があります。
日本チームが海外チームを上手くマネージする意識を持ち行動することで始めて自分たちの時間を最大限作り出し付加価値の高い業務に注力できます。マネージャーは付加価値の高い仕事の具体化とその魅力をしっかりと伝えていくことも大事ですね!