ノーベル経済賞受賞学者の視点で考える英語脳の作り方!誰でも英語脳は作れます。
まず英語脳とはなんぞや?から。
英語脳とは、日本語を介することなく英語のしゃべり、読み書きをすることです。
日本の英語教育においては日本語訳を必ず行うため、英語のコミュニケーションを行うにあたってはスピード面で圧倒的に不利です。
まず、仕事でアメリカ人や他のNativeスピーカーとコミュニケーションを取るうえで随時日本語を介していては全く通用しません。
では、日本語脳を使わずに英語のコミュニケーションを取る訓練はどうしたらいいのか?
急に日本語を全く排除せよというというのも難しいのでまずは英語の文章を上から意味を理解していく訓練をしましょう。
この頭から英文を理解することが英語脳の基礎となりますので超重要です。私もアメリカの大学留学前にこのトレーニングで徹底的に鍛えて基礎を作りました。
例)I played tennis with my friends.
日本語訳: 私は友達と一緒にテニスをしました。
頭から理解する方法: I / played / tennis / with my firiends./ 私は/プレイした/テニスを/友達と一緒に。
次に、
この頭から訳す方法にある程度慣れてきたらなるべく日本語で訳すことなく頭から英語の意味を理解していきましょう。
英字新聞のJapan timesや優しい英語の読み物で練習することをお勧めします。ここでは”英語を日本語を介さずに頭から理解する”ということに慣れるのが目的ですので知らない英単語が出てきても無視して読み進めて全体を理解することを目指しましょう!
最後に、英語脳について行動経済学の視点から理解してみたいと思います。
行動経済学の権威、ダニエル・カーマンは、私たちの「思考(判断や意思決定)方法」には「2つのシステム」があることを示しています。
一つが「速い(ファスト)な思考」、もう一つが「遅い(スロー)思考」。
前者を「システム1」、後者を「システム2」と呼びます。
2✖2の答えは?と聞かれると瞬間的に皆さん答えを出せますね。
これがシステム1。
自動的に高速で働き、努力はまったく不要、または必要であってもわずか。また、自分のほうからコントロールしている感覚は一切ありません。
一方、15✖18の答えは?と聞かれるとほとんどの方は少し時間が必要ですね。
これがシステム2。
複雑な計算など頭を使わなければできない困難な知的活動にしかるべき注意を割り当てる状態。つまり、あれこれと熟考が必要な状態です。
もう一つ身近な例ですと、自転車の練習始めたばかりの子供は乗るためにハンドルの使い方、ペダルの漕ぎ方、ブレーキの使い方、色々考えながらやっています。
これは、システム2。
一方、乗れるようになるといちいちこんなこと気にせずに自動的に判断して乗りこなしますね。これがシステム1です。
さて、英語学習に当てはめて考えると、日本語を介して英語を理解しようとする状態はシステム2です。
頭から理解しようとする方法もまだ、システム2です。
これに慣れて意識して考えることをせずに自動的に英語を理解できるようになる状態がシステム1。
つまりこれが英語脳です!
誰しも脳のメカニズムとしてこのシステム1を持っています。
グローバル人材にとっては必須のスキルですので英語のシステム1化を目指しましょう!
行動経済学のシステム1、システム2についてもっと知りたい方はこちらお勧めです。
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