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錦織圭の成長からビジネスパーソンが学べることは?

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今全豪で3回戦を突破して勢いに乗っている錦織圭選手ですが、今回は彼のここ数年の急成長の背景の要因とそれをどうビジネスの現場に活かせるかについて語りたいと思います。
 
まず、錦織選手のここ数年のランキングの推移について。
 
2013年末 17位
2014年末 5位
2015年末 8位
今現在        7位(最高4位)
 
2013年から2014年にかけての大きなランキング上昇期にマイケルチャン氏(元世界ランキング2位。全仏チャンピオン)がコーチに就任して指導を開始しました。
 
では、マイケル・チャンコーチが錦織選手に具体的に何をしたのか?

 

 
ずばり、ビジネス理論で言うところのアンガーマネージメントのトレーニングです。それを象徴するエピソードがこちら↓
 
2011年、スイス・バーゼルでの大会決勝戦で、錦織選手がフェデラー選手に完敗したことに対するコメントです。

チャン氏は、錦織選手に「フェデラー戦で、君は大きなミスをした。それは準決勝の後に君が『憧れのフェデラー選手と決勝で当たるなんてワクワクします』と言ったことだ。コート外で選手を尊敬するのはいい。けれども、戦う前から満足してしまってはいけない。コートに入ったら『お前は邪魔な存在なんだ』と思わなければいけない。『優勝するのはお前じゃない、オレだ!』、『過去の実績なんて試合には関係ない』という強い気持ちが必要なんだ。君は相手が誰であろうと勝つことだけを考えるのだ」と諭したのです。

つまり、「過去は変えられないのだから、過去のことにはこだわらない」、「それよりも、未来志向で、今できることに集中し、最善の結果を目指そう」というものです。
 
また、テニスの試合中、どうしても試合に集中できずに凡ミスを連発したり、ミスが原因で怒りが頂点に達して切れてしまったり、結果散々な負け方をすることがプロのテニス選手でも良くあることです。
 
ここ数年の錦織選手の試合を見ていると決してこのような状況が無いとは言えませんがそのような状態に陥りそうになってもなんとかカムバックして最後は逆転勝ちをすることが増えました。
 
また、”ゾーン”という最高の精神状態に入っているシーンも良く見かけます。どちらも、「未来志向で、今出来ることに集中する」アンガーマネージメントを実践できているからだと思います。
 
私達のビジネスシーン、仕事の現場でも同じような状況に出くわします。
 
目上の相手に萎縮してしまったり、前の失敗をひきずって思うようにパフォーマンスを発揮できないこともありますよね。
 
まさしく、過去、錦織選手がフェデラー選手に萎縮してしまったり、試合で前のミスをひきずって負けてしまうのと同じ状況です。彼の試合中は心の葛藤が良く見えますし、精神的に追い込まれても前を向いて勝ちに行く姿は、アンガーマネージメントの非常に良いお手本だと思います。
 
”未来志向”を武器に世界のトップ選手と激闘を続ける錦織選手から目が離せません。