仕事はゲームだ!

10年後には会計の仕事も自動化されて無くなります。鬱々しててもしょうがない!仕事もライフも思いっきり楽しんで新しい価値を創造しよう!

キャリアプランニングには英文履歴書を使ったキャリアの棚卸がとっても有効!

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転職を考えている人も、そうでない人も自身のキャリアの棚卸を定期的に行うことはこれからのキャリアプランニングにおいてとっても大切です。

 

キャリアの棚卸を行う上で、私は英文履歴書(職務経歴書)の作成、アップデートをすることにしています。社内外のジョブポスティングにもすぐ活かせますしね。

 

で、英文履歴書にも色んなフォーム(型)ありますが私が使えるなと思ったのは転職Hacksさんが紹介しているこちらの「コンビネーション・レジュメ」!

ten-navi.com

 

シンプルかつ自身の実績等、セールスポイントをしっかりと強調できる内容になってます。まず英文履歴書は1枚、せめて2枚にまとめることが大事です。それ以上だとそもそも相手に見てもらえない可能性大です!

 

転職エージェントのアドバイス等も考慮すると英文履歴書は以下の手順で作成するのが良いと思います。

 

1.  以下のコンビネーション・レジュメフォームに沿って必要情報をとりあえず書き出す。

 

この時点では内容の絞り込みはおこなわず枚数にもこだわらない。

 

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2.  Experience(実績)において具体的な数字や金額を盛り込み、重要性が読み手(社外の人)に伝わるようにする。

 

これがとても大事!

 

ついつい、社内のみで通じる表現であったり、数字が盛り込まれていないためどのくらい素晴らしい実績なのかが上手く読み手に伝わらないことがあります。これはもったいない!

 

3.最終的に枚数を1枚(せめて2枚)に絞りこめるよう重要度の低い実績の削除と英文表現をシンプルにする。

 

あれもこれもと実績を書き残したい気持ちはわかりますが、重要度の高い実績のみ残すことであなたの実績がより輝いて相手に伝わります。

 

また、自分のキャリアを整理することで次に目指すべきキャリアパスが見えてきます。

 

最後に、いざジョブポスティングで英文履歴書を出す際には募集要項をよく読み、求められている条件にしっかりと合致するよう強調するポイントを見直すことが大事です。ベースとなる英文履歴書はできてますので少しの手直しでできてしまいます。

 

年に1回見直し、実績の追加をするだけでも、キャリアプランニングにつながりますので是非おススメです!自分の実績を足していくことは楽しいプロセスですし、自分へのレコグニション、モチベーションアップにもなりますよ。

 

 

 

年収2000万円を稼ぐ外資系CFOへのステップ1、2、3!

 

 

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明けましておめでとうございます。今年も外資ファイナンストピックを中心に書き綴って行きたいと思います。皆さんのお役に立てるインプットになれば幸いです!

 

年末年始、自分のキャリアパスについて色々と考えている中で最終ゴールをしっかりととらえることと、今まで自分がどこまでのステップを上ってきたのか、それを踏まえじゃあ次は何をしようかを整理してみようと思い立ちました。

 

まず、外資系企業のファイナンス部門の最高峰はCFO(Cheif Financial Officer = 財務最高責任者)!

 

日本のカントリーCFOAsia Pacific等のRegional CFO、Global CFOと責任範囲は広がっていきますが、職務範囲は以下の4つをカバーできることが必要です(参照:日本CFO協会)。 

 

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http://diamond.jp/articles/-/88409

 

こうやってみるとCFOがカバーする範囲はとてつもなく幅広いですね。

 

私のキャリアの場合初めはオペレーション・マネージャー、デザイナーのいわゆるファイナンスリテラシーを必要とする業務に特化した仕事をしていました。Accounting、Controllerの業務ですね。昨今ブームの海外のBPO(ビジネスプロセスアウトソーシング)会社への業務移管はこの中の経理・財務業務のリエンジニアリングに入るのでしょう。

 

その後今現在に至るまでパフォーマンス・マネージャー、パートナーの業務を部分的に取り組んでいます。当サイトでお馴染みのFP&Aの業務ですね。

 

 

こうやってみると私の場合はM&Aの支援や参画、経営戦略等のパフォーマンス・マネージャー、パートナーの業務経験が更に必要だと改めて認識しました。

 

これら4つの分野の中身を体系的に学習できるのが日本CFO協会が提供する「CFO養成講座」。

日本CFO協会 eラーニングプログラム CFO養成講座

 

概論、基礎、実践Ⅰ、Ⅱの4つに分かれてます。

 

私の場合基礎、実践Ⅰにそれぞれ1ヶ月程度の学習時間を費やしました。順調に行けば2月末までには残りの2つも終了したいと思います。

 

今回受けてみて中身は非常に充実していますし、なにせお値段が4コースで計3万円とお安いです。私の会社では今期課長レベル以上は全員受けることし取組中。

 

自分が経験してきた内容について細かい理解が足りない点の補強にもなりますし、なんと言ってもCFOに必要なノウハウを体系的にTo the pointで把握できる実践教材はなかなか無いと思います。CFOを目指す方には是非おススメです。

 

 

ファイナンスチームでオフサイトミーティングやってみました!

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つい先日1泊2日でファイナンスチームのオフサイトミーティングをやってきました!

場所は紅葉が終わりかけの軽井沢。

 

東京駅から新幹線で1時間ちょっとの都会から離れた非日常でのオフサイトミーティングはとても実り多いものでした。

 

私の会社の管理部門として初のオフサイトミーティングでした。予てからやりたいと上司にアピールして晴れて今回実現!

 

オンサイトでも良いじゃない?という外野の声もある中敢えてオフサイトでやってきました。

 

今回オフサイトミーティングのコンテンツはこちら。

 

  • 会社全体の方向性、中期経営目標の確認
  •  ファイナンスチームの現状分析。SWOT分析を使って外部環境、内部環境を確認。強み、弱み、機会、脅威の洗い出し。 
  • 現状分析から今後のチームとしてのアクションアイテムを策定→優先順位付け! 
  • クイズを通してメンバー全員の価値観確認。意外と知らない一面が分かったり、自分のことを他メンバーがどう見てるかが分かって面白い!
  • 個人のキャリアプランニングのためのセッション。過去モチベーションが高かった時、低かった時を振り返り自分の軸を見つけよう!
  • 5年後どんな会社であってほしいか、どんな会社で働きたいかをヒントに会社のスローガンを考えてみよう!
  • 夜はチームビルデイングを兼ねて缶ビール、ワイン、ツマミを買い込んで無礼講の飲み会。

 

オフィスでのミーティングだと日々のオペレーショナルな問題や課題を優先してしまうのでこういった内容は後回しにしてしまいがちです。

 

オフィスから離れることで時間に追われる感覚もなく、じっくり将来の話もできました。

 

今回のオフサイトミーティングの結果こんな効果を実感しています。

 

  • 気持ちにも余裕が持てるせいか普段よりも沢山意見が出る。
  • 前向きな意見が沢山聞けた。
  • クリエイティブな発想、自由なアイディアが出てくる。
  • メンバーの意外な一面が見れる。お互いのことが良くわかり、距離が近くなる→チームワークアップ!

 

次回やるときはもっと全員参加型でくだけた内容も盛り込んだコンテンツにしようかと画策中です。

 

いやー面白かった!是非お勧めです。 

 

今回お世話になったホテルはこちらの”ホテルマロウド軽井沢”。

会議室もセットで夕食、朝食付きのプラン。

夕食は本格フレンチに舌鼓。ホスピタリティも素晴らしくとても快適に過ごすことができました。

軽井沢でオフサイトやる時には是非またお願いしたいと思います。

www.marroad.jp

 

ファイナンス部門の付加価値創造の具体例。節税のすすめ!

 

 

 

経理財務部門してできる価値提供の一つに会社全体の節税があります。

 

会社は法人税、事業税等地方税事業所税等様々な税金を払っているがそれを減額するためのIdeaの提供、実践は経理財務部門がLeadできるテーマであり、会社のPNLやCash flowを改善することで直接価値を提供することができます。

 

節税にも色々な種類があるものの主に次の2つに分けられるでしょう。

 

・減税を前倒しで受けてCash flowを改善する

 例)従業員の給与や水道光熱費等を未払計上することで年度内に損金処理を行うことで翌期支払いし減税となるものが前倒しで減税となる。

   また、有価証券の減損処理や貸倒引当金の計上もまた損金計上が可能な範囲であれば前倒しの減税効果が狙えます。

 

・減税により永久的にPNLの改善となる⇒目指したいのはここ!

 例)資本金の減額による法人事業税外形標準課税の減額(これは下で詳しく話をしてきます)

   また、接待飲食交際費を毎回1人当たり5,000円以下に抑えるという方針を作りコントロールするのも会社の費用を抑えかつ、5,000円以下であれば法人税上全額損金計上できるため節税にもなります。

 

では、資本金の減額による事業税の減額についてシャープの事例を詳しく見ていきたいと思います。

 

昨年シャープは1200億円以上ある資本金を1億円に減らす計画を打ち立て、最終的には5億円まで原資を行いました。

 

仮にシャープが1億円まで原資できた時の節税効果は20億円程度でしょう。これは税法が変わらない限りは毎年永久的に効果は続きます。

 

資本金が1億円以下になれば中小企業に対する税制上の以下3つの優遇措置が受けられるからです。

1.法人税への軽減税率の適用(800万円以下の法人税率が25%→15%)
2.外形標準課税の不適用(賃金、資本金等に対して一定額の課税)
3.繰越欠損金の控除上限の不適用(所得金額の65%→全額控除)

 

ちなみに、最終的に1億円ではなく5億円としたのは中小企業を想定した税制上の優遇を大企業が意図的に活用することについて政府が問題視する可能性が出てきたためです。

 

今回資本金を5億円としたため中小企業の優遇措置は受けられないまでも事業税は資本金の金額に応じた計算となっていますので数億円規模の減税効果はあったものの推察します。

 

繰り返しになりますが節税対策は経理財務部門として業績向上に大きく貢献できるテーマです。会社独自の節税Opportunityリストを作成し定期的に見直しを行い、アクションが取れないか確認していくことが有効でしょう!

 

 

 

 

付加価値を生み出す経理財務になるためのデータ分析のすすめ~まじで凄いマーケティング実用書はこれだ!

 

 

前回に続き今回もデータ分析を中心に書いていきます。

 

前回は「バブルチャート」等の具体的なデータ分析の手法を紹介しましたが、そもそも

”戦略思考を基にした仮説”から”データ分析”にどうやってつなげれば良いかわからん!という方のために具体的なプロセスを解説していきます。

 

そんな痒いところに手が届くように分かりやすく説明してくれているのがこちらの「数学思考力×EXCELマーケティングの成果を上げる本」。

 

数字思考力×EXCELでマーケティングの成果を上げる本

数字思考力×EXCELでマーケティングの成果を上げる本

 

筆者の植山さん(外資系マーケター)はデータ分析を行う前にまずは 数学思考力を使って物事を論理的に分解することが必要と言います。

 

例えば、ラーメン屋が売上を今現在よりも30%上げたいとした目標があった場合、いきなり過去の売上トレンドを比較しても何をどうしたら目標を達成できるかは見えてきません。

まずは以下のように数学思考力を使い売上を分解し構成要素(変数)を特定するところから始めます。

 

ラーメン店の売り上げ=1日の客数 × 平均購買単価 × 営業日数

 

1日の客数=席数×回転率(=営業時間×1席で1時間当たり何人処理できるか)

 

1日の客数=営業時間内で1日にお店の前を通るであろう人数 ×

      立ち止まってくれる確率 × 入店率 × 購買率

 

上記の変数の中で適切な(コントロール可能な)変数を特定するためにデータ分析を行います。

 

データ分析の切り口としては大きく分けて3つあります。

 

1.トレンド分析:分析対象が時系列でどのように変化してきたかを見ることでその原因を探すことができます。

 

2.相関分析:2つの要素間に関係性があるのか、またそれはどれぐらいの関係性かを確認するもの。

 

3.マトリクス分析:X軸とY軸にそれぞれ切り口の違う座標を設定して物事を整理する分析手法。新しい気づきを導き出したいときや物事の優先順序をつけるときに使われます。

 

 

 

また、本書では上記分析を行うにあたっての具体的なEXCEL操作やマーケティングフレームワークの考え方まで非常に分かりやすく実務家の目線で説明しています。

 

書店では概念重視のマーケティング本ばかりが目に付く中、ここまで手を動かす実務家の目線に立って、数学的思考法から具体的分析手法、エクセル操作まで説明している本は他に見当たりません。

 

この1冊でマーケティングの概念から実務まで網羅している凄い本です。是非手に取って読んでみてください。

 

数字思考力×EXCELでマーケティングの成果を上げる本

数字思考力×EXCELでマーケティングの成果を上げる本

 

 

 

 

経理財務のためのデータ分析のすすめ!

 

 

 

前回はボストンコンサルティンググループ(BCG)が戦略思考を武器に、どのように百戦錬磨のクライアントにも価値を提供することができるかを見てきました。

BCGのアウトプットまでの流れとは、

 

戦略思考を基にした仮説 ⇒ データを分析 ⇒ 問題解決策の提案

 

今週は、このにデータ分析について見ていきたいと思います。

まず紹介したいのが、こちらの「経理のExcel強化書」。 

 

経理のExcel強化書

経理のExcel強化書

 

 

Excel強化書」と言いつつ、単なるExcelの解説書ではございません。

 

What-If分析や重回帰分析等、データ分析のためのテーマ10つを在庫分析や最適な商品推薦等、身近なビジネス分析の実例に沿って紹介。そして、それをExcelでどうやって作り出すかを説明しています。 

 

データ分析のパターンを経理周りの実例に沿って解説していますので読み進める中で自社ではどういった分析に使えるかの具体的なイメージが次々湧いて来ます。

今回はその10パターンの内、2つのデータ分析手法を紹介します。

 

  • 視覚を基にした直感的なデータ分析:バブルチャート
  • 相関関係を基にした将来予測:単回帰分析、重回帰分析

 

【バブルチャート】

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バブルチャートは、偏在庫を視覚化して特定するのに有効です。

 

偏在庫とは、本来あるべき在庫量より多すぎる、または、少なすぎる在庫のこと。

在庫量は、売上の大きな商品は多く、売上の小さい商品は少なくなっていることが適正とされています。つまり、在庫量は売上との間に正の相関関係が成り立っています。

そこから外れているものが偏在庫(問題有在庫)ですのでそれを目で直感的に特定できます。

 

縦軸に在庫高、横軸に売上高、バブルの大きさに在庫期間を設定します。

バブルチャートは、3つのデータの相関関係を視覚的にとらえることができます!

 

【単回帰分析・重回帰分析】

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「回帰分析」とは、原因となる値と結果となる値の関連性(相関関係)を、統計的手法を用いて調べる方法です。原因となる値を1つに限定する場合が、単回帰分析。2つ以上とする場合が重回帰分析と呼びます。

 

例えば、月ごとの平均気温と缶コーヒーの販売数量に相関関係がある場合には、気温から販売数量を予測するモデルを作ることができます。これが単回帰分析を使った、将来予測モデルです。

 

また、売上と人件費と広告宣伝費とに相関関係がある場合には、将来の売上を人件費と広告宣伝費から予測することができます。これが重回帰分析です。

 

以前、Integrated Business Planning(世界最高峰の経営プロセス)について触れましたが、Supply、Demand、Productに分かれ将来の数値予測を行います。具体的には、それぞれのCategoryの結果(Output)にもっとも相関関係の高いAssumption(Input)を設定し、回帰分析を使って初めて将来予測を行うことができます。

 

今回は直感をより生かした分析手法及び将来予測モデルについて紹介しました。

データ分析はつまり過去を基に将来予測をして初めて価値を生み出します。

身近な例で実践を重ねることで使えるツールとなってきます!

 

 

 

ファイナンスが付加価値を生み出すための戦略的思考!

 

 

先週の魚谷さんのマーケティング戦略に続き、今週は2大世界的コンサルファームの一つであるボストンコンサルティンググループ(BCG)の戦略思考を紹介したいと思います。

 

戦略系コンサルとは、クライアント企業の様々な経営課題に対して”戦略的思考”を武器に、分析、ソリューションの提案、実行のサポートを行います。

 

コンサルが外部リソースであるならば、FP&Aはまさに同質、それ以上のサービスを提供するための内部リソースであるべきと私は考えます。 そこで、世界最強のコンサルファームからFP&Aに必要な戦略思考を学んでしまおうというのが今週のお題です。

 

今回紹介したいのが、BCG出身で不動産業界で活躍する牧野知弘氏が書いた「ボスコン流 どんな時代でも食っていける戦略思考」。

 

BCGのコンサルは、その業界のプロフェッショナルのクライアントに対して独自の分析を経て経営課題のソリューションの提案までを行います。

 

ではどうやったらその道のプロのクライアントが気づかないような解決策を導き出すのでしょうか?

 

 この点に関して本書から学んだのが次の分析プロセス。

  • いきなり「データ」と格闘するのではなく、まずは与えられた課題/テーマから独自の仮説(理論)を立ててみる。
  • その仮説を検証するためにデータを分析する。
  • その結果、仮説が間違ってるかもしれないが、仮説という軸があったことでデータの海に溺れることなく、課題や問題の本質に迫ることができる。

 

 

 

また、牧野氏はBCGを使うクライアントの多くが勘違いを起こすと語っています。

多くのクライアントはBCGに頼めば、報酬は高い分、素晴らしい分析ツールを駆使して、問題の解決策を即座に示してくれると思い込んでいます。

 

こういったクライアントはコンサルが何ができるかといった分析ができておらず、コンサルを使う「狙い」や「意図」が明確でない結果、「報酬はクソ高くてサイテーだ」といった風に残念な結果に終わります。

 

逆に、BCGを使って成功するクライアントは、BCGを「徹底的につかいこなしてやろう」「うんと利用してやろう」という明確な「狙い」や「意図」を持った会社です。

 

私は本書を通して、FP&Aの目指すところは社内戦略コンサルだと確信しました。

 

FP&Aはやはり現場の営業マン以上には個別のビジネスについて理解することはできません。しかし、BCGと同様に戦略思考を使い、仮説を立て、データを分析し、問題解決策を提案することができます。FP&Aの創造する付加価値とはまさにそこにあります。

 

時には、BCGのような外部コンサルを明確な「狙い」や「意図」を持ってつかいこなすといったこともできるのがFP&Aでしょう。

 

 

 

 

Mr.コカ・コーラのマーケティング戦略には経理が付加価値を生み出すためのヒントが満載!

 

 

 

入社以来ファイナンス畑で生きてきた私ですが、最近ファイナンスの人間だけでビジネスにおける付加価値を生み出すということの限界を感じています。

 

それよりも現場の営業マンの目線でビジネスを捉えそこにファイナンスの知識やテクニックをスパイスとして組み入れることがいかに有効かを感じるようになりました。

 

現場にはファイナンス目線だけでは気づかない様々なビジネスを大きくする、強くするためのアイディアが落ちているものです。

 

こんなことを考えてる時に出会ったのが、元日本コカ・コーラ会長の魚谷 雅彦(うおたに まさひこ)さんが書いた「こころを動かすマーケティング」。

 

現場を大事にする魚谷さんはマーケティングとは経営そのものだと言います。

 

お客さん、営業、マーケティング、それぞれの現場をしっかりと見つめそこから顧客、社内に付加価値を与えるためのアイディアを浮かび上がらせます。

 

付加価値とは相手に頭で理解して納得してもらう「intrinsic value」だけでなく、心を動かす「extrinsic value」を届けることの大切さを魚谷さんは繰り返し説明しています

また、日本コカ・コーラの営業部門をリレーションシップ営業からマーケティング思考の営業へ生まれ変わらせ大成功させたストーリーでは、経営にではなく現場に”マーケティング”を持ち込むことの有効性を実証しています。

 

ファイナンス”と”ビジネス戦略”については語られていませんが、これらもビジネスの最前線に持ち込むことができれば経営や管理部門が実施するよりも何倍も効果が上がると思います。

 

ライオン、クラフト・ジャパン、日本コカ・コーラNTTドコモ全てにおいてマーケティング経営戦略を武器に革命を起こし続けて来た魚谷さん。今は、資生堂代表取締役社長として活躍中です。これからも彼の起こす革命に目が離せません。

 

ファイナンス畑の人には是非彼の考え方とマーケティングの凄さをこちらを読んで感じてほしいです。

 

ファイナンスにもマーケティング戦略、その考え方をアプライできれば最高のFP&A(Financial planning & analysis)ができるんじゃないでしょうか。

こころを動かすマーケティング―コカ・コーラのブランド価値はこうしてつくられる

こころを動かすマーケティング―コカ・コーラのブランド価値はこうしてつくられる

 

 

 

 

 

グローバル企業がこぞって導入している最先端の経営プロセスとファイナンスの活躍ポイントを解説!

 

 

 

皆さんはIBPってご存知ですか?

 

IBPとはIntegrated Business Planningの略。Oliver Wight社が開発、推奨する経営プロセスのことです。

Oliver Wight EAME LLP - What is Integrated Business Planning

 

世界のスタンダードモデルとしてコカ・コーラ社を始め多数のグローバル企業が導入、実践しています。

 

今後もIBPの導入、実践を進めていく会社が増えていくことが予測されることから、Finance部門の人間として様々なチャンスが期待できます。

 

今回はIBPの仕組みとFinanceの人間として具体的な活躍ポイントを紹介したいと思います。

 

まずはIBPの仕組みを簡単に紹介します。

 

第一にIBPが他の経営プロセスと一線を画すポイントは24カ月先のビジネスプランニング(数値計算)を行い、経営アクションを取っていくことです。

 

中期的な予測となりますのでその精度は以下のそれぞれの分野において個別に予測を行うことで担保されます。

  • Demand(デマンドマネジメント):市場、業界、顧客のデマンドを予測
  • Supply(サプライマネジメント):サプライヤーの供給力予測、調達国(地域)の輸出動向等
  • Product(プロダクト、ポートフォリオマネジメント):商品ライフサイクルの予測等
  • Integrated reconciliation(統合マネジメント):上記それぞれのプランの統合、調整、経営陣への数値報告等

 

上記それぞれの分野の予測を行うに当たり、数値化できるAssumption(仮定)を設定します。例えば、顧客デマンドのAssumptionは顧客の中長期プラン(5年後に米国での売上何倍増計画)。Supplyは調達国のFTA(関税ゼロ)の見通し等。

 

毎月、Assumptionの数値を更新し、新しい前提に基づいたプランニングとアクションを決定、実行します。

 

また、上記それぞれの分野のKPI(Key performance factor)を設定し、実績を検証していくことでビジネスの正確な状態を把握します。そして、各Assumptionの重要度と正確性を検証することができます。

 

では次に、Finance(経理・財務)の活躍場所を具体的に見てみましょう。

IBPの導入では次のポイントでFinanceの活躍が期待できます。

  • それぞれの分野でのAssumptionの選定(Assumptionと実績との相関性の計算)
  • Assumptionをベースとした24カ月先の予測数値の計算式設定
  • それぞれの分野でのKey peformance factorの選定

 

また、実践フェーズの活躍ポイントは以下の通りです。

  • それぞれの分野の予測数値を統合した上での財務予測数値の計算、シナリオ分析
  • 将来予測に対して資金ニーズの算定と検証
  • Assumptionの重要性と精度の評価、見直し
  • KPIの実績計算

 

上記Financeの活躍ポイントはまさにFP&A(Financial planning & analysis)の業務とマッチしますね。FP&Aの業務とビジネスへのインタフェースのイメージがぐっと沸いたのではないでしょうか。

 

 

 

 

年収別外資系経理・財務キャリアパスの現在とこれから

 

 

外資経理・財務のキャリアパスを参考年収も含め分かりやすく紹介してるのが以下の外資系転職支援サービス大手のMichael Page社が提供する図解。

 

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http://www.michaelpage.co.jp/content/advice/accounting-career-path/

 

外資系経理・財務のキャリアパスとしてのゴールはファイナンス・ディレクター/CFO(年収2000万円超)。

 

そして、そのゴールに至る道のりにおいてはアカウンタントとファイナンシャル・アナリストのポジションが並列して存在しています。

 

アカウンタントは記帳から始まり、会社全体の財務諸表の作成、監査対応、税務申告業務、そしてリスク分析等を行います。

 

ファイナンシャル・アナリストは主に財務分析から財務戦略の立案、実行とファイナンス知識を通じて企業の価値の最大化を目指します。

 

年収でもアカウンタント と ファイナンシャル・アナリストでは、ファイナンシャル・アナリストの方が高額。

 

アカウンティングマネージャーとFP&Aマネージャーの年収比較においても、FP&Aマネージャーの方が高額となっています。

当サイトでもお話ししています通り、FP&A(ファイナンシャル・アナリスト)業務は金銭的な価値を会社に提供するため経理・財務のキャリアとしては将来有望です。

 

今後更に、アカウンティングポジションとFP&Aポジションの年収差は広がっていくことが予想されます。

 

 

 

個人的にはアカウンティングの経験と知識はFP&Aの基礎であるため、キャリアの早い段階でアカウンタントとして幅広い業務を経験した上で、ファイナンスをツールとして使いこなすファイナンシャル・アナリストへ業務シフトしていくことがスムーズなキャリア展開と思います。

 

アカウンティングバックグラウンドだけでもしかしたらファイナンスコントローラーまではキャリアとして狙えるかもしれません。が、その上のCFOを目指す上ではファイナンスをツールとして使いこなすFP&Aの経験が絶対条件でしょう。

 

外資CFO転職活動のリアル体験はこちら。

 

financemgrdprs.hatenablog.com

 

外資CFOへの具体的ステップはこちら。 

 

financemgrdprs.hatenablog.com

 

 

 これからの経理・財務のキャリアパスを考える上でこちらの記事もどうぞ。

 

financemgrdprs.hatenablog.com

 

本業を邪魔せずに効率的にマルチインカムを目指す方法はこちら。 

 

financemgrdprs.hatenablog.com